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カテーテル治療の専門医が語るがん治療のお話

大阪でがん治療の講演会

先日腺様嚢胞癌の仲間から、講演会のお誘いを受けました。今までがん治療についての講演会に参加したことはなかったのですが、講演をされる先生がIVR専門医だったので、お話を聞きに行くことにしました。

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IVR専門医とは

放射線科医の中でも、主にカテーテル治療を専門にされている医師のことを言います。私は陽子線治療と併用して動注化学療法をおこないました。どちらも放射線科にお世話になったのですが、動注はIVR専門医に治療をしてもらいました。

また2017年には子宮筋腫の治療で子宮動脈塞栓術(UAE)をおこなっており、カテーテル治療は身近な治療でもあります。

関連【子宮筋腫 切らない治療】子宮動脈塞栓術UAE治療の適応条件、病院選び

IVRとは

Interventional Radiology (IVR)とは、画像診断(X線透視装置、超音波、CTなど)を施行しながら、主にカテーテル操作または経皮的穿刺術を利用した治療のことです。「カテーテル治療」や「血管内治療」とも言います。
体内の状態を画像でリアルタイムに観察しながら、針やカテーテルを血管や胆管・消化管などの臓器にすすめ,そこで病変部の治療を行います。薬を注入したり、詰める、拡げるといった手技が基本となっています。

今回お話を伺った先生は腫瘍内科に在籍されているIVR専門医ということで「がんとの共存」をテーマにお話を聞かせてくださいました。

がんとの共存

まずは横ばい(現状維持)を目指す

  • 余命は当たらない
  • 人生の最後の設計をしやすいというメリット
  • 治療を受けながら生活できればよい

長く生きるためには

  • 一つ一つの治療をしっかりやりきる
  • 「先生におまかせ」ではなく自分で勉強し、病気に対する知識をつける
  • 完治を目指した治療(Cure)→完治できない場合、緩和ケア(Care)

生存期間は複数の治療の足し算

  1. 治療の最初は、科学的根拠のあるもを選ぶ
  2. 治療の中盤は、複数の治療の組み合わせ
  3. 治療の後半は、生きることとQOLが大切
がん治療経過中は元気でいることが大切「パフォーマンス ステータス(PS)」

化学塞栓術(TACE)とは

化学塞栓術は動注化学療法と塞栓術を組合わせた治療法です。

動注化学療法

動注化学療法の「動注」とは、がんの栄養となる動脈に高濃度の抗がん剤を直接注入する治療法です。

具体的には脚の付け根の動脈から入れた細い管を、がんのあるところまで血管を伝って通し、抗がん剤を注入します。同時に静脈に抗がん剤の中和剤を入れ、がんのある部分にだけ抗がん剤を作用させるため、正常組織への影響を抑えることができます。

参考【腺様嚢胞癌の治療】動注療法と陽子線治療の併用治療

塞栓物質を使ったがんに対する塞栓術(TAE)

塞栓術とは、まずCTや血管造影などの技術を使った画像をもとに、がんの患部に栄養を運んでいる血管を特定し、その血管に詰め物(塞栓物質)をしてがん細胞に栄養が届かないようにします。

詰め物である塞栓物質を届けるのは、太さ1ミリに満たないマイクロカテーテル。患者のそけい部(足の付け根)から動脈内に挿入し、患部ギリギリの血管まで通したマイクロカテーテルを使って抗がん剤を投与、その後に塞栓物質を流し込んでふたをする。

がん細胞への栄養と酸素のルートを断ち、さらにその塞栓物質にも抗がん剤が染み込ませてあり、ピンポイントでがん細胞を攻撃・壊死させることによって、がん細胞は縮小し、場合によっては消滅することもあります。

動注化学療法と化学塞栓術(TACE)の違い

動注化学療法は塞栓物質を用いない治療であり、塞栓物質を使った抗がん剤の動脈投与を化学塞栓術(TACE)と言います。

動注は緩和治療

動注は瞬発力が高く、すぐに症状が緩和する利点があり、全身治療ができない患者の救済治療になります。

抗がん剤治療ができない(パフォーマンス ステータスの低下)

救済治療として動注(症状が緩和)

抗がん剤治療が可能に

動注化学療法はガイドラインでは終了した元気な患者に対して、積極的治療を可能にする治療法でもあります。
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